
流通の一翼を担う「当事者能力」
我々のビジネスモデルが特徴的なのは、流通と流通、もしくは流通とユーザーの商流の渦中に入って、その両当事者に対してコクユー/ナベショーも、もう一方の当事者(第三の当事者)として商品・提案を行なうことです。
経費節減や合理化のため、メーカーへの直接販売など流通の最短化が進む現代において、まさに流通の商流の間に入るナベショーは、当事者能力を身につけることを第一に考えてまいりました。
当事者能力とは、商品を他人の物として動かすのではなく、自分の物として買い取り、損をする場合のリスクや責任を取ること、つまり「自分で判断し、責任(リスク)を取る能力」です。
第三の当事者としてリスクを分担し、スピーディーな物流を行なえる提案を行なうということが、コクユー/ナベショーの役割であると考えています。
独自の販売網を持つ
当社は、既存流通経路とは異なる独自の販売網を持つことが強みで、全国の加工工場および大型小売業に農林水産物を原料供給する卸売業を展開しています。
流通仲介の排除による価格の還元と関税自由化などの外部環境の変化に対する備え、業界監修の排除による利便性の向上が、生産者・組合の皆様方にご好評を頂いております。
なぜ「相場」を語らないのか
ナベショーは社内では相場を語りません。これは社是でもあります。その理由は、当社の扱う商品がどれだけ研究しても供給量・価格変動を予測したりコントロールしたりすることが不可能だからです。
予測やコントロールができない相場の上げ下げに期待するのではなく、営業努力の中でできる「仕組みと工夫」を提案し、扱い数量を確保して回転を早め、相場に翻弄されない基盤を強化することに努めてまいりました。
それは常に品物を扱い続けることで、ムラのないコンスタントな操業・出荷・営業を行なうことができ、企業としての信用の基礎を築くことであると考えているからです。
「相場を語るのではなく、むしろ市場を語れ、マーケットチャンスを語れ」
それが「ネクストチャンス」を待つ弊社の考え方です。
日々の信用を得て信頼を得る地道な積み重ねが大きな価値を生む
コクユー/ナベショーは、お客様に末永くお付き合いして頂けることを主眼に置いています。
「どうすれば生き続けることができるのか?」を日々、必死に考え、行動してきた結果が、一見すると複雑怪奇に見える現在の商売の形(システム)です。 ただ、ナベジョーの商売はシンプル一商売の根底にあるのは、「WIN-WIN」の共存共栄一です。
商談の規模の大小や金額の多少を問わず、お客様や知人からのご依頼・ご要望に全力でお応えし続け、ノウハウを得ながら少しずつ形にした「人や企業との繋がり」です。もちろん、これらは成功もあれば失敗もあります。ただ、失敗から得た様々な経験は、貴重な行動指針として当社独自のノウハウとして活かされています。
この共存共栄の考えのもと、弊社が開催している人間交流会では、「挑戦の種(アイデア)」を相互共有し、異なる視点からの意見を促進•発掘するために、参加企業の専用WEBサイトを立ち上げました。企業一黄や過去のビジネスの軌跡、現在進行中の新事業の進捗状況の提示など、近隣・遠方・同業者・異業種を問わず、人を繋げ、自由活発にアイデアを形にするためのツールとして、現在活用しています。
商環境は日々、目まぐるしく変化しています。過去の成功や実績が次の成功につながる保証はありません。
ただ、挑戦し積み重ね続けてさえいれば、いずれ花開きます。 過去の偉人の偉業や記録も最初の一歩はひとりの素人の無謀な挑戦です。
人により、早咲き・遅咲きの差はありますが、まずは第一歩を踏み出さないと何も始まりません。
私の過去の経験則ですが、環境と他人任せでは事態は何も好転しません。
他人任せ人間は商売では存在しないのと同じです。自らの行動と挑戦こそが現状打破に繋がります。
「創造」は困難ですが、同時にこれほど面白いは事は他に無いと思います。
愚直な積み重ねこそが、信頼獲得の近道
綺麗ことを抜きにすれば、商売とは「金儲け」以外の何物でもありません。企業や個人に関係なく、生きる上で必要不可欠だからです。
商売に貴賤はありません。 ただ、「金儲けならば何をしてもいいのか?」と質問されれば、「違法でなく真っ当な商売ならば業に垣根はない」と自信を持って笞えさせて頂きます。
私が違法行為(騙す)を否定する理由としては、企業の道義的責任もさることながら、一時的な収益と信頼喪失が等価ではない(割に合わない)という単純な理由です。一度の商談ならば影響は少ないかもしれませんが、ナベショーは「生き続ける」ことを大前提(戦略)として商売を続けています。そのため、お客様からの信頼喪失はナベショーに致命的な損失を与える(=存在意義を失う)と確信しています。
信頼という最も大きな「価値」を育む上で、お客様に一時的に嫌われてでも誠実に対応することを徹底しています。
これは八方美人では成し得ません。いくら口当たりが良く耳あたりの良い言葉でも、熱意(意思)がなければ、ただの音だからです。
不祥事が報道されるたびに、私は「公明正大」が最大の防衛策だと確信しています。
誤魔化さずに真っ当な商売を貫くという「人としての当たり前」を全うし、万が一の失敗(不祥事)も責任を素直に認める一隠し事をしないという愚直さこそが誰にも後ろ指を指されない「王道」だと考えています。
信頼は一朝ータで得られません。
地道で果てがありませんが、愚直な積み重ねこそが、信頼獲得の近道だと愚考しています。